一般的に睡眠は8時間程度取るのが理想とされていますが、中には1日3時間しか寝ていなくても普通の人と同じように生活活動ができる人がいます。
このような、短時間睡眠でも日常生活に支障を来さない人のことをショートスリーパーといいます。
逆に、1日9時間以上眠らないと生活に支障が出るという人はロングスリーパーと言われています。
短い睡眠でも生活できる体質になれば、忙しい人でも健康な体を保てますが、ショートスリーパーとはどのような体質なのでしょうか。
ショートスリーパーとは
ショートスリーパーとは、前述したように平均睡眠時間よりも短時間の睡眠しか必要がない人のことです。
人間の平均的な睡眠時間は、6時間から8時間ぐらいです。り、6時間以下の睡眠を毎日続けていても普通に過ごせる人がショートスリーパーというのですね。
ショートスリーパーと不眠症の違い
ここで勘違いしてはいけないのが、ショートスリーパーと不眠症はまったくの別物です。
不眠症というのは、もっと眠りが必要なのに眠れない、眠りが浅いなど睡眠障害を持っている症状です。
当然、睡眠時間が足りていないので、体に不調が出たり昼間に強い眠気が襲ったりしますから、ショートスリーパーとは違います。
どんな状況であっても短い睡眠時間で問題なく生活できる人がショートスリーパーで、睡眠時間が短い人全般を指す言葉ではありません。
ショートスリーパーの体質
ショートスリーパーの体質は、もともと遺伝が関係していると言われています。
ショートスリーパーの遺伝子を調べたところ、すべての人にDEC2という遺伝子が組み込まれていることが判明しました。
ですので、DEC2の遺伝子を受け継いでいれば、自然にショートスリーパーの体質になるということです。
だからといって、遺伝子がないとショートスリーパーにはなれない、というわけではありません。
自然に短時間で大丈夫な体にはなれませんが、1日の睡眠時間を少しずつ減らしていくと短時間睡眠でも体調を崩さない体になっていきます。
ですが、意識的に作ったショートスリーパー体質は、1日長時間睡眠をとってしまうと睡眠のリズムが狂います。
ダイエットに成功してもリバウンドするのと同じで、元の状態に戻ってしまう可能性があるので完全にショートスリーパーになるのは難しいかもしれません。
DEC2遺伝子を持っていると、短時間でもホルモンバランスや自律神経を維持するノンレム睡眠をしっかり取れるので健康を維持出来ると考えられています。
といっても、睡眠不足の状態は体への負担もありますから、無理にショートスリーパーになろうとするのは絶対にやめた方が良いでしょう。