夜はきちんと眠っているのに昼間眠くなる、寝ても寝ても寝足りないとしても、ただの怠けぐせと流してしまう方も多いでしょう。
確かに、人によっては生活習慣の乱れや性格などが原因でこういった状態になることもあります。
ですが、寝ているのに眠気がひどい、居眠りをすることがあるというのは正常な状態ではありません。
このような症状が出ている方、慢性化している方は過眠症かもしれないので要注意です。
過眠症とは?
過眠症とは、世界的に見ると1000人から2000人に1人が発症している症状ですが、日本では近年増加傾向にあると言われています。
睡眠時間が短かったり足りていない訳ではないのに、日中に強い眠気が起こり、起きているのが困難になるというのが過眠症です。
眠くなったとしても起きていられればいいのですが、過眠症になると無意識のうちに眠ってしまいます。
意識的にするお昼寝とは違って、どんなシチュエーションでも眠ってしまうのがこの症状の問題点です。
運転中に居眠りをしたら事故の危険性がありますし、仕事中や試験中に眠ってしまっても大変なことになります。
居眠りをする時間は30分程度ですし、少し眠ればすっきりします。
しかし、眠さが解消されたわけではないため、しばらくするとまた強い眠気に襲われるのを繰り返すのが過眠症の特徴です。
過眠症の特徴的な症状
過眠症は、ただ強い眠気に襲われるだけではなく、特徴的な症状があるのでチェックしてみましょう。
その症状とは幻覚、情動脱力発作、睡眠麻痺です。幻覚というのは、眠る前にみる夢のことです。
自分で眠ろうという意識がないまま入眠するため、覚醒した意識が夢を幻覚と勘違いしてしまいます。
情動脱力発作は、抗重力筋という筋肉が脱力してしまう症状です。人間が起きている時は、無意識に抗重力筋といういろいろな筋肉を使って立位の姿勢を保っています。
しかし、ひどい眠気が一気に来ると、抗重力筋の力が抜けて崩れ落ちてしまうのです。
睡眠麻痺は、分かりやすく言うと金縛りの症状が出ることで、覚醒した意識があっても体が動かなくなってしまいます。
過眠症の4つの種類
過眠症にはもっともポピュラーな
という4つの種類があります。
それぞれに発症する原因や症状が違うので、自分ではどのタイプの過眠症か判断するのは難しいでしょう。
しかし、過眠症を放っておくと日常生活に支障をきたすリスクがあります。
過眠症は自分の意識に関係なく発症しますから、早い段階で医療機関を受診して治療を始めるのがベストです。